角切りの牛肉を唐辛子（アンチョとワヒーヨ）で煮込んだテキサス州を代表する料理のひとつです。

19世紀半ばにメキシコから独立しアメリカ合衆国に併合されたテキサス州南部で考案されたと言われており、テキサス州はチリを「州の料理」に指定しています。

副菜として煮込んだいんげん豆（フリホレス）を供することはありますが、豆をチリに入れるのは邪道とされています。

1880年代には、色鮮やかな民族衣装を身につけた「チリ・クィーン」と呼ばれるヒスパニック系の売り子たちがサンアントニオの繁華街でチリを売るようになり、サンアントニオの名物になっていたそうです。

1. 鍋を熱し、2.5cm角のベーコンを強火で茶色くカリカリになるまで炒めて取り出す。（炒めたベーコンは使用しない）
2. 塩コショウした2.5cm角の牛肉を加え、焼き色が付くまで炒めて取り置く。
3. みじん切りの玉ネギ・ピーマン・青唐辛子を加えて炒め合わせる。
4. 塩とコショウを加えて火が通るまで炒め、みじん切りのニンニクを加えて更に1分ほど炒める。
5. 取り置いた牛肉、ビーフブロス、刻んだトマト、ローリエ、シナモンスティック、アンチョチリパウダー、粉唐辛子、クミン、黒砂糖を加えて煮立てる。
6. フタをして弱火で2-2.5時間煮込み、シナモンとローリエを取り除く。
7. オレガノ、ライムジュース、みじん切りのパクチーを加え、塩、コショウ、粉唐辛子で味を調える。
8. 器に取り分け、粗みじん切りの赤玉ネギ、小口切りの青ネギ、細切りのチーズを散らす。

• 唐辛子の量は好みで。
• アンチョチリパウダーは茶色く乾煎りした粉唐辛子で代用可。