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北海道料理
豚丼
十勝地方の郷土料理
明治開拓時代から食べられている十勝地方を代表する郷土料理です。

乳牛で有名な道東の畜産ですが、開拓当初は設備投資が少なく回転の速い養豚が盛んだったそうです。明治16年、依田勉三の率いる晩成社が十勝の開田事業に着手し、翌年には豚4頭の飼育を始めたようです。しかし、冷害や蝗害のため、開田事業は困難を極め、食糧事情も悪化の一途を辿ります。

明治17年、幹部の渡辺勝が零落を嘆き「落ちぶれた極度か豚とひとつ鍋」と詠んでいます。これに対し、勉三は余りに希望がないとして「開拓の始めは豚とひとつ鍋」の歌を返しています。明治25年、開田事業は一応の成功を収め、勉三は緑綬褒章の叙勲を受けています。豚丼の原型はこの頃に成立したようです。

晩成社はその後畜産の他、木工、バター製造、缶詰製造、練乳製造等、次々と業容を拡大しました。これらの事業は現在の道東の主要産業の礎となりましたが、晩成社は経営に失敗し、勉三の死後、昭和7年に解散しました。

現在では、専用のタレが数社から発売されるほど一般的な料理になった「豚丼」ですが、その背景には懸命な開拓の歴史があるんですね。

「開拓の始めは豚とひとつ鍋」 晩成社が最初に鍬を入れた場所に「帯広発祥の地」の碑があり、この歌が刻まれています。

豚丼

Serves : 4 persons
INGREDIENTS
豚薄切り肉500g
白飯適量
キャベツ1/8個
グリーンピース適宜
サラダ油大さじ1

■タレ
醤油200ml
砂糖大さじ3
みりん大さじ2
大さじ2
水あめ大さじ2


METHOD
  1. 油を熱し、一口大の豚肉を焼き色が付くまで炒め、取り出しておく。
  2. タレの材料を加え、とろみが付くまで5分ほど煮詰める。
  3. 取り置いた豚肉を加えてタレをからめる。
  4. 器に白飯を盛り付け、せん切りのキャベツを敷く。
  5. タレを適宜かけ、豚肉をのせ、グリーンピースを飾る。


■タレ

  • 全ての材料を混ぜ合わせる。


TIPS
  • 帯広市の 「お食事処 鴨川」さんでは味噌ダレの豚丼を提供している。


このメニューは " 農林水産省 " さんのレシピをアレンジしたものです。
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において 世界の家庭料理
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