6-March-2021(Sat)

تبولة

タッブーレ

今回のこの日こんなもの食べましたは、フェニキア人の故地、「中東のパリ」とも呼ばれたベイルートに首都を置くレバノンの料理「タッブーレ」です。

パセリとブルグールで作るサラダで、レバノンを代表するメッゼのひとつです。

レバノン料理は、ゴマ、レモン、オリーブオイル、ハーブ類、ヨーグルトを使った料理が多く見られます。スパイスはシナモンやオールスパイスが好んで使われますが、使用量はさほど多くありません。シリア料理も同じ傾向が見られ酷似しており、レパント料理とでもいえそうです。

中東戦争に伴うPLOの流入により、ムスリムとキリスト教マロン派の間で発生した衝突が引き金となって内戦が勃発しました。私が中学一年生だった1975年のことです。

以降、1982年のイスラエル軍侵攻(レバノン戦争)とその後のイスラム武装組織の激しい自爆攻撃、1990年のシリア軍再侵攻とヒズボラ台頭など、市街戦といえばベイルートかベルファストかといった感じでした。

現在は当時の様な軍事的緊張はないのですが、債務超過→財政危機→外貨準備高急減→通貨暴落の結果、2020年には内戦時にさえ起らなかったデフォルトが発生し、食料品を始めとする生活必需品の高騰から政情不安が広がっています。