14-March-2021(Sun)

مجدرة

ムジャッダラ

今回のこの日こんなもの食べましたは、パレスチナ料理の「ムジャッダラ」です。美味しくて栄養価の高い料理として、日常的に作られているレンズ豆のビラフです。

ムジャッダラとはアラビア語で「あばたのある」という意味で、米に混じったレンズ豆をあばたに見立てているそうです。

アラブ地域全域で一般的な料理ですが、パレスチナでは、コメの代わりにブルグルを用いたムジャッダレットブルグルも食べられています。

ムジャッダラの最古のレシピは、1226年にイラクで編纂されたアル・バグダーディーの料理書に記載されたもので、肉の入った儀式用の豪華なものです。

かなり古くからあった料理のようで、旧約聖書に書かれている、ヤコブがエサウから長子の権利を譲り受けるのと引き換えに渡した「レンズ豆のあつもの」はムジャッダラを指すといわれています。

ムジャッダラは伝統的に貧者の食べ物だったことから、パレスチナでは、現在でもムジャッダラで客人をもてなすことはないそうです。美味しいんですけどね。