1-July-2024(Mon)

たこめし

7月1日は半夏生（はんげしょう）。雑節の1つで、七十二候から作られた暦日です。かつては夏至から数えて11日目としていましたが、現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっています。

農家にとっては大事な節目の日で、この日までに「畑仕事を終える」「水稲の田植えを終える」目安で、この日から5日間は休みとする地方もあります。

また、この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防いだり、この日に採った野菜は食べてはいけないとされたりしました。

近畿地方ではこの日にタコを食べる習慣があるんですが、2014年頃から小売店が販売促進活動を展開しており、今や北海道でも盛んにPRされています。

さて、たこめし。生ダコや煮ダコ、干しダコをご飯に炊き込んだ兵庫県淡路島、東播磨地区の郷土料理です。兵庫県のタコ類の漁獲量は全国で2位、マダコでは日本一を誇ります。

漁の後に下ごしらえの手間がかからないので、古くから漁師飯として作られていたそうです。現在では、家庭料理としても普及し、県の名物の駅弁としても販売されています。